ンジョイント方式とは、複数の評価対象に対する選好を回答者に繰り返したずねることで、評価対象を構成する属性別に価値を評価しようとする方式いいます。 完全プロファイル評定型(代替案の好ましさを点数で回答)、ペアワイズ評定型(対立する二つの代替案を提示してどちらがどのくらい好ましいかを回答)、選択型(複数の代替案を提示して最も好ましいものを回答)などの複数の質問形式があります。 具体的には、 eID に対するセキュリティとプライバシに関するリスク認知と受容の調査報告 60頁のように具体的な製品を作成し、それを嗜好ごとにならべてもらうという形で実験します。 社会においては、特定の利益を保護する場合には、えてして他の利益と衝突することがあります。このような場合に、実際の人間はどのような選択をするのだろうか、というのを具体的なデータで提供することができます。 コンジョイント方式を社会的な利益の衝突の分析に用いることはきわめて有効な分析方法であるということができるでしょう。しかし、残念ながら、当社が関与している研究以外には、わが国において、このような分析のアプローチをとる論考をなかなか見かけることができないのは、残念なことです。
なお、当社は、消費者の選好についての分析の手法としてコンジョイント方式を強くおすすめしています。特に一対でのデータ取得については、特許を取得しています。学術的分析・マーケティング見地からの分析について、当該手法の利用について興味のある方は、ご相談ください。