情報セキュリティと個別の問題について考えるときに、この分析図は、念頭においてもらいたいものになります。
不用意にサイバー戦争やサイバーテロなどの用語を用いることがありますが、メディア受けということはさておき、学問的には、誤りであることが多々あります。言葉が、そのようなメディア受けで使われているのか、学問的な分析を知らないのか、分けて考えることが必要でしょう。
属性について
ある意味、どのような行為であっても、特定の人間のなす行為ということになるはずでしょう。しかしながら、法律の世界では、それが国家がなしたものと判断されるのかどうかというのが、最初に問題になります。これが、「属性」(attr […]
サイバー紛争と国際法
1 スペクトラムの見方 サイバー紛争のスペクトラムについては、ここで触れた通りです。 ここで、主体(属性)のところが国家責任の問題とサイバー犯罪のところが実は、オーバーラップしているところが問題になります。 グリーンのと […]
被害の性質
被害の性質というのは、どのような攻撃対象に攻撃がなされて、どのような被害が発生するのか、という問題です。 具体的な被害として考えるとき、コンピュータセキュリティ侵害、経済的損失、重要インフラへの損失、力の行使、武力行使な […]