ネットワークセキュリティを考えていくに際して、どのように大きくとらえるべきかという点については、この図をもとに考えていくことにしましょう。この図は、どのような要素から、考えるべきかということを一目で説明するものです。
具体的にみていくことにしましょう
(1) ネットワークセキュリティの要素
まず、個々のコンピュータがあり、相互に接続がなされています。ここのコンピュータの情報セキュリティを考える問題と、ネットワークにおける情報セキュリティの問題とがあることがわかります。
(2)ネットワークセキュリティの脅威
上で見たネットワークセキュリティの要素を脅かすものは、脅威と呼ばれます。
脅威は、その客観敵側面から、ハードウエアに対するもの、ソフトウエアに対するものなどにわけることができます。
また、一方で、その主観的側面という観点から、自然の脅威、偶然の脅威、意図的な脅威に分析することができる。
(3)ネットワークセキュリティの防御手法
ネットワークセキュリティの防御手法は、その対象と手法の性質から論じることができます。
その対象から、ローカルにあるサイトの防御策と、ネットワークの防御策とにわけることができます。
また、その防御の方法から、技術的な方法と、社会的な方法とにわけて論じることができます。
この社会的な方法は、各サイトが実施するもの(その体系をセキュリティポリシといいます)と社会そのものが、ガイドラインもしくは法律の手段によってなすものとがあります。また、その防御法を支える手段としての外部からの侵入検知サービス、また、万が一に際して保険のサービスをも広い意味での防御策の一つと位置づけることができます。