NotPetyaによる損害と保険の適用

モンデリーズが、NotPetyaによる損害にたいして10億ドルの請求を保険会社にたいして請求したのにたいして保険会社が、支払いを拒絶しているという趣旨の記事がでています。

日本語(ScanNetSecurity)は、こちら

The Registerは、こちら

もともとの保険の条項では、「機械的コードまたは命令の悪意のある導入による損失または損傷を含む、電子データ、プログラム、またはソフトウェアの物理的な損失または損傷」のみならず「物理的な損失または損傷のすべてのリスク」が、カバーされるものとなっていました。

NotPetyaの攻撃で、モンデリーズは、1700のサーバと、24000のノートPCを失ったということです。

NotPetyaについては、このブログでもたびたびでていますが、ロシアに責任帰属がなされているサイバー作戦ということができます。

でもって、チューリッヒ保険会社は、「政府または主権」による「平和時または戦時の敵対的または戦争的行動(hostile or warlike action)」によるものであるとして、免責を主張したということです。

戦時における武力攻撃は、Hostilitiesという名のもとに議論されていて、conduct of hostilitiesというと、武力攻撃行為と同義のように思えるのですが、はたして、この裁判のなかで、どのように評価されるのか、というのは、興味深いものということができるでしょう。

関連記事

  1. Cycon 2019 traval memo day2 (4)
  2. 接触確認アプリリリースを踏まえてアップデートしました「新型コロナ…
  3. コンタクトトレーシングについてのNHK BS1 キャッチのインタ…
  4. 自動車の特定改造等の許可制度を本年11月より開始します ―適切な…
  5. 金融業界における書面・押印・対面手続の見直しに向けた検討会(第2…
  6. ドイツにおける端末監視ツール導入について
  7. TTX(テーブル・トップ・エクササイズ)のすすめ
  8. 曽我部真裕教授(京都大学)、西貝吉晃准教授(千葉大学)もCode…
PAGE TOP