Day Two Key Noteです。
Mr. Thomas Dullien氏(Staff Software Engineer, Google Project 0)は、「セキュリティ 、ムーアの法則、安価の複雑性のアノマリ」です。
コンピュータを取り巻く情勢は、複雑性が増していること、セキュリティの問題がエスカレーティングしていることがあげられます。トランジスターの密度が、上がっています。
セキュリティは、向上しているものの、コンピューティングがよく早急に発展しています。
ここで、「安価の複雑性のアノマリー」を考えることができます。
単純さをシミュレートして、アノマリーを引き起こすのは、何かということになります。ここで、安価というのは、コンピューターが安価になったということです。4つの課題があります。
ソフトウエア、ソフトウエアのサプライチェーン、ハードウエアのセキュリティ・サプライチェーン、デバイスの検査の欠如です。
ソフトウエアのセキュリティは、見えない複雑性を示しています。ソフトウエアは、安価になっており、小さなミスが、大きな結末につながります
問題は、信頼のならないソフトウエアを含むこと、どのようにシステムを構築するか-利用しうる技術、システムを検査しうるシステムとして構築すること、課題になるでしょう。
なお、このスライドも公開されています。
Mr. Eugenio Santagata氏は、CY4GATEの CEOです。 “Electronic Warfare meets Cyber” (電子戦は、サイバーと出会う)です。
電子戦は、敵側の攻撃を利用できなくするものである、といいます。
電子戦の攻撃は、サイバー戦のアプローチと並びたつものです。
その課題としては、CEMA(サイバーおよび電磁気環境攻撃-cyber and electromagnetic environment attack)になります。
ここでの作戦のサイクルを考える必要がある。
作戦のサイクルは、インテリジェンス&分析、ミッション準備、ミッション実行(受動攻撃、スマートジャミング、情報レイヤー攻撃)でできています。
CMEAを可能にする3つのものは、知識・技術・サイバーレジリエンスです。
あのMr. Bruce Schneier氏(現在は、 Harvard Kennedy School)です。「高度に接続された世界におけるセキュリティとプライバシ」です。
スマートフォーンは、コンピュータに電話がついたものであって、すべてが変わってしまった。
市場は、セキュリティにお金を払わない、セキュリティのテストは、また、困難である。
その一方で、Miralマルウエアの事件があり、カジノがハッキングされた事件もあった。PGPの脆弱性の事件もあった。コンピュータの進歩のなかで、どんどん速くなってきている。また、ホテルのキーがハックされたこともあった。パッチで対応するものの、どのようにしてセキュリティを確保するかという問題がある。
歴史をさかのぼってみれば、1976年の段階では、消費者は、何もわからなかった。消費者の機器は、10年単位で、変化してきた。スマートフォンは、デケァクトのコントローラーになっている。また、サプライチェーンの問題は、重大である。
法執行機関は、ISMSキャッチャーを利用し、すべての情報を取得することができる。状況は悪化しているのではないか。
(ちょっと、集中力がきれたので、メモがきちんとしていないので飛ばします)
Mt.John Frank氏(Microsoft’s Vice President, EU Government Affairs.)は、「サイバースペースでのトラストを最大化する」というスピーチです。
彼によると2017年は、技術発展とサイバーセキュリティ上の脅威においてパラダイムシフトがおきました。
民間人、インフラおよび民主党を標的にした軍拡競争が行われました。WannaCryとNotPetyaがその例です。
今、動きを変えなければいけません。存在している国際法を構築し、低強度紛争においては、法がないので、サイバー規範を進歩させなければなりません。
民主主義のプログラムを守らなければなりません。私たちのデモクラシーを防衛するパートナーシップを構築し、選挙のインテグリティ(完整性)についての大西洋委員会をつくるのです。
サイバーセキュリティの技術の調和を図らなければならないです。デジタル・ジュネーブ条約です。
- より強い防御
- 攻撃なし
- 能力向上
- 集団行動
です。
サイバー攻撃に対する説明責任を向上させるべきです。
政府が攻撃的なサイバー攻撃をする場合には、国民に対して説明責任を追います。
昨年の12月19日に、WannaCryは、北朝鮮であるとアメリカ合衆国、Facebookその他が攻撃者決定をしました。
NotPetyaは、ロシアであると米国政府は、決定をしました。
(高橋)デジダル・ジュネーブ条約ですが、すこし宛、明確になってきています。特に、低強度紛争をも念頭においていることが明確になって、意味がはっきりしたような気がします。インテリジェンスは、国際法としては、原則として、放置されているわけですが、それを条約によってコントロールするというのは、興味深いものだと思います。攻撃者認定が、抑止もしくは説明責任の観点から、重視されてきているのも興味深いです。
ここで、AIパネルです。
R.E. Burnett教授(National Defense University)
戦時におけるAIであり、これは、狭いAIとなります。自律型ロボットであり、人間の反応時間を凌駕することになります。
(1)人間の兵士 対 機械兵士
社会的なインパクトが大きいことになる。高度にストレスのかかる状況で、だれもみていない状態での活動ということになる。
(2)AIタイプ 偵察
新しいタイプの作戦セットが存在しており、リモートコントロールで、ヒューマン・オン・ザ・ループ型の活動になる。
実際には、高解像度で、大容量の記憶容量を誇る機会が存在している。どのようにして展開するのかということで、新しい抑止力になっている。
自律型兵器システムは、AIによる将来であり、そのデモンストレーションが行われる。
また、ソーシャルメディアのツールも、その範疇に入ることになる。
Dr. Sandro Gaycken(Short CV – Founder & Director, Digital Society Institute, ESMT Berlin – Directorなど)は、”AI Dominance”についての話です。
AIは、攻撃についての多大な潜在能力を秘めている。
AIは、AIによって予測しうるし対処しうる。
戦略レベルでは、AI対AIになる。
自律型兵器システム(AWS)は、大量なデータを分析し、情報のドミナンスがある。技術的AIを独占することは勝利を確実にする。
金融市場の操作をも可能にずく。
戦略レベルでは、フルスペクトラムでの独占、戦略的AIの概念的利用は、勝利につながる。標的の操縦もなしうる。
AIの独占力は、敵側を弱体化することによってなしうる。
作戦のデザイン、訓練における監督、きわめて高い複雑性、オープンシステムの必然性、セキュリティは、確認が困難になる。改竄がAIによってなされた場合には、奇妙なことが起こりうる。
Mr. Jaan Tallinn( founding engineer of Skype and Kazaa)です。
狭いAIと一般AIの混乱について語ります。また、AIとモラルについての話です。
このあと、AWSは、禁止されるべきか、死亡者数を減少させるのか、ということについて議論が戦わされました。
(高橋)世界の現実は、AWSをめぐって、きわめて高度かつ現実的なレベルでAIの利用について議論をしています。日本においては、研究さえも禁止されている状態(それも、根拠として、きわめて曖昧なものによって)で、それが結局において安全保障を弱める結果になってしまうのではないか、とか思いながら、聞いていました。