GCSC スタビリティ報告書 推奨事項

ということで、エグゼクティブサマリのエントリの続きです。

推奨事項

最後に、複数の利害関係者の関与の重要性であることと、、行動規範を宣言することはそうではないという事実の両方をを認識するとともに、委員会は複数の利害関係者モデルの強化、規範の採用と実施の促進、および規範に違反する者の責任(accountable)に焦点を当てた6つの勧告を行います。

具体的には、委員会は以下を推奨しています。

  1. 国家および非国家主体は、抑制を促進し、行動を促すことにより、サイバースペースの安定性を高める規範を採用し、実施します。
  2. 国家と非国家主体は、その責任と限界とに対応して、規範違反に適切に対応し、規範に違反する者が、予測可能で意味のある結果に直面することを確かにします。
  3. 国際機関を含む国家および非国家主体は、スタッフの訓練、能力と能力の構築、サイバースペースの安定性の重要性の共有理解を促進し、さまざまな関係者の異なるニーズを考慮に入れる努力を強化します。
  4. 国家および非国家主体は、規範違反およびそのような活動の及ぼす影響に関する情報を収集、共有、レビュー、および公開します。
  5. 国家および非国家主体は、サイバースペースの安定性を確保するために、関心のあるコミュニティを設立および支援します。
  6. 国家、民間セクター(技術コミュニティを含む)、市民社会が適切に関与し、協議する安定性の問題に対処するために、常設のマルチステークホルダーエンゲージメントメカニズムを確立します。

このレポートの公開は、終わりと始まりの両方を表しています。委員会はその任務を果たしました。ただし、GCSCのメンバーとサポーター、およびその目標をサポートするすべての人々にとって、これらの原則、規範、推奨事項を実装するために必要なハードワークはまだ始まったばかりです。安定性が確保されない場合、サイバースペースの利点が失われるため、始めなければなりません。

関連記事

  1. “ウイルスのプログラム” 公開で罰金刑 研究者から疑問の声
  2. 「脆弱性(ぜいじゃくせい)とは?」@総務省 国民のための情報セキ…
  3. 日経コンピュータ9月28日号に「安全保障の新戦略 能動的サイバー…
  4. 経済安保、官民で協議会 自民議連提言、機密情報の流出防ぐ
  5. オンラインでの個人識別.検証-第9回 成長戦略ワーキング・グルー…
  6. 「ワナクライ」北朝鮮の国家行為と認定
  7. 認証局の定義を考える
  8. CyCon memo Day 2-宇宙・偽情報と安全保障
PAGE TOP