英国のサイバーセキュリティと法の関係を調べていたところ、国家犯罪対策庁が、「サイバー犯罪、若者が巻き込まれるのを防止する」というサイトを作っているのを見つけました。そこでは、サイバー犯罪の概念とともに、ダークサイドに落ちてしまったらどうなるのかというビデオが公表されています。
そして、「サイバースキルを前向きに利用する方法」という項目では、サイバーセキュリティの専門家は、需要が高くて、いろいろなキャリアがあってチャンスがあるとしています。
ここで、興味深かったのが、「デジタル・ディフェンダー」になることといって、CREST(https://www.crest-approved.org/index.html)のリーフレットが公表されていることです。
リーフレットのリンクは、こちらです
最初のページは、「学校からデジタルディフェンダーへ 」という項目で、
コンピューターゲーム、問題解決、テクノロジーが好きな人、または単に変化をもたらしたい人は、サイバーセキュリティがあなたの夢のキャリアになるかもしれません…
–あなたは、世界で最も刺激的でダイナミックな産業の一員になります。
–あなたは、本当の差別化ができ、いい給料を得ることになるでしょう。
–すべてのセクターに機会があり、国際旅行の可能性があります。
と誘っています。
でもって、次のページは、「金が世界を回している」です
世界はサイバーセキュリティに目覚め、ほぼ毎週ニュースで新しいサイバー攻撃の話があります オンライン攻撃に直面している企業と政府は、サイバー犯罪者からシステムを保護できる専門家を探しています。彼らは高い給料を支払い、トレーニングと開発を提供する用意があります。 サイバーセキュリティのキャリアを始める人には、素晴らしい機会があります。
–サイバーセキュリティの給与は英国で最も急成長しているものの1つで、年間平均14%の増加
–上級セキュリティプロフェッショナルの場合、収益は年間100,000ポンドを超えることがあります
–収入は、性別、年齢、民族性ではなく、功績に基づいています。 もちろん、サイバーセキュリティのキャリアはお金だけではありませんが、役立ちます。
まさに、現実的なところを表現しています。お金の話がででこない日本の人材育成論との違いは大きいという感じです。
次は、「偉大なる善のために働く(Working for the greater good)」ですね
企業や人々の安全に対するオンラインの脅威は巨大で成長しています。英国全土で、国家犯罪対策庁National AgencyCrime Agency、警察、会社のセキュリティチーム、Action Fraud、Cyber Streetwise、GetSafeOnlineなどの特別なイニシアチブがすべてこの脅威にたいして戦っています。を助長しています。彼らにはあなたのような人が必要です。 やりがいのある仕事をすることの満足を望み、真の違いを生み出したい場合は、デジタルディフェンダーになり、サイバーセキュリティで働くためにご参加ください
これは、わが国でも、いわれることですね。でもって、最後の口説き文句は、「世界は、あなたのオイスターだ(The world is your oyster)」ですね。
英国のセキュリティスキルに対する評判は、海外の購入者が、私たちの扉への道を破っているということを意味しています。 英国のサイバー製品およびサービスの輸出は年間15%以上増加しています 。 つまり、英国のサイバー専門家が海外で働く機会がたくさんあるということです。 したがって、常に世界を旅して他の国での生活を体験したいと考えているなら、サイバーセキュリティのキャリアは成功へのパスポートです
わが国だと若い人には、このような国際的な可能性というのは、もはや訴えかけないのかもしれません。でも、私たちのようなバブル世代だと、やっぱりこういう世界への架け橋的なのは、すごく惹かれるものがあったりします。
昔から、わが国でのサイバーセキュリティ人材育成の話がなされてきているのですが、そこでは、収入の話と大学のカリキュラムの話がなぜか、されてなかったわけで、それを正面から、「金が世界を回している」といってくれると、すごくすっきりするような気がします。