個人的には、サイバー分野における刑事法のスタートは、SJG 事件(1990年 2 月 28 日)だと思っていますが、それから、30年超、決定版という書籍がでるにいたりました。
西貝先生から「情報刑法Ⅰ-サイバーセキュリティ関連犯罪」を恵贈いただきました。ありがとうございます。
(ちなみに、SJG事件については、「「アメリカにおけるハイテク犯罪に対する捜査手段の法的側面」報告書」を参照ください)
はしがきによると、第2巻は、コンテンツの内容にかかわる犯罪、第3巻は、刑事手続上の問題を取り扱うそうです。非常に興味深いです。
内容的には、非常に詳細に、ネットワーク上の刑事法の問題について触れられています。決定版であるとの評価がなされる本であると思います。
ちなみに、通信の秘密侵害罪について、第5章が割かれていたりします。西貝先生の担当です。今度、お会いしたときにでも、詳しくお話しさせていただきたいと考えています。
ということで、強くお薦めさせていただきます。