プラットフォームとしてのPEPPOLの構想

プラットフォームとしてのPEPPOL(汎欧州公共調達オンライン )についてみていこうかと思います。

概要のためのページは、「What is PEPPOL?」かと思います。

PEPPOL は、国境を越えた電子調達を可能にするアーティファクトと仕様のセットです。PEPPOLの使用は、OpenPEPPOLが所有し維持する多国間協定構造によって管理されています。

となります。このPEPPOL は電子調達プラットフォームではないこと、既存の電子調達ソリューショ ンや電子ビジネス交換サービスに実装可能な一連の技術仕様を提供し、欧州全域の異種システム間の相互運用を可能にしていることが明らかにされています。

これによって、取引相手が PEPPOL ネットワークを介して、e-Order、e-Advance Shipping Notes、eInvoice、eCatalogues、Message Level Responsesなどの標準ベースの電子文書を交換することが可能になります。

これを図示したものは、以下のようになります。(図としては、OPENPEPPOL のミッション声明から)

 

この文脈では、PEPPOLが提供するのは、

  • 相互運用可能な電子調達ソリューションのためのマーケットイネーブルメント
  • 標準化されたビジネスプロセスの相互運用性
  • 相互運用性のための技術的・法的基盤を形成するPEPPOL eDelivery NetworkとPEPPOL交通インフラストラクチャー協定
  • 電子的な取引を希望するバイヤーとサプライヤーのためのオンボーディングプロセスの簡素化と改善。

となります。

PEPPOLは、3つの構成要素からなりたっています。

  1. ネットワーク(PEPPOL eDelivery Network)。
  2. ネットワークガバナンスを定義する法的枠組み(PEPPOL通信インフラ協定 – TIA)
  3. 文書仕様(PEPPOLビジネス相互運用性仕様書「BIS」)

です。

電子データ交換についての相互互換的な一大プラットフォームネットワークを構築しようというプロジェクトのように見えるのですが、その割りには、ホームページ等では、新たな情報が少なかったりして実際がよく分からないなあというところだったりします。それはさておき、まずは、EデリバリとしてのPEPPOLとその法的枠組みをみていきます。

 

 

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