ワクチンパスポートと技術-IATAトラベルパス

ワクチンパスポートをみていくと、IATAトラベルパスなどの記事を見るので簡単にまとめておきます。

たとえば、JALは、「コモンパス」、「VeriFLY」、「IATAトラベルパス」の取組を開始しています(プレスリリースは、こちら)。このプレスリリースは、この三つの特徴を簡単にまとめています。

記事としては、

などがあり、

という記事がでています。

トラベルパスのページは、こちらです。

この仕組みの図解は、こちらです(AFPの記事)

仕組みとして、以下の四つのモジュールからなりたっています。

健康要件の登録 検査/予防接種センターの登録 ラボアプリ トラベルパスアプリ
旅行に必要な検査やワクチンに関する情報を確認することができます。
IATA Timaticを利用
旅程に必要なCOVID-19検査を実施できる、出発地または到着地の検査センターやラボを探すことができます。 認定されたラボやテストセンターは、検査結果や予防接種証明書を安全に乗客に送付することができます。 搭乗者は、(1)「デジタルパスポート」を作成し、(2)検査や予防接種が規定を満たしていることを確認し、(3)検査や予防接種の証明書を当局と共有することで、旅行を円滑に進めることができます。
旅行者は、旅行中に必要な書類をデジタルでシームレスに管理することができます。

そして、これらのモジュールが統合されたサービスとしてどのように働くのか、ということになります。

全体像は、こんな感じです。(IATAから)

 

ステップ1

ステップ1は、検査/ワクチン接種の証拠取得です。これは、旅客が、自らの識別情報をラボに送り、手元のアプリに検査証明書および詳細情報を取得する仕組みです。

ビデオでいくと、政府の検査結果とリンクする手法が説明されています(1分21秒あたり)。

ステップ2

ステップ2は、検査ワクチン接種が、旅程との関係で有効であることを検証する仕組みになります。ここでは、ラボの検証とTimaticオートチェックというルールエンジンと有効性検証の仕組みが利用されます。

ステップ3

ステップ3は、検査/ワクチン接種の証拠を航空会社/政府と共有することになります。

非中央型技術がうたわれています。

ところで、我が国では、ワクチン接種システムの構築がされています。(ビデオ)

では、この接種記録を証明書(certification)として、誰かに示す、という点については、ふれられていません。どのような対応が図られるのかは、個人的には、?ということになります。

 

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