ロボットとコンピュータセキュリティ

イーロン・マスクは5年以内にロボットが人間を殺し始める危険性があると考えているhttp://www.lifehacker.jp/2014/11/141127elon_musk.html

という記事ですが、コンピュータセキュリティも同じ話になっているかもしれません。

アクティブサイバー防御の論点では、「ホワイトワーム」が論じられています。要は、マルウエアを見つけて、攻撃の被害が出る前に、その攻撃元をたたいてしまおうという話です。この攻撃元が、「武力行使」レベルを準備していると分析されると、その抑止のために、武力で応じることができることになります。その判断にミスがあった場合には、どうなるのでしょうか。83年の映画「ウォーゲーム」でも問題になりました。

法的には、正当防衛・緊急避難の要件を満たすホワイトワームの行使(厳密に論じるとたくさんの論点があります)が必要なのでしょうが、自動的にその要件を満たすように設計できるのでしょうか。
そんなことも考えさせられる記事です。

関連記事

  1. IOT接続機器を巡る米国・欧州の動向(連邦脆弱性開示ガイドライン…
  2. 脅威インテリジェンスサービスの利用とコンプライアンス(4)
  3. 「情報セキュリティベンダに対する刑事法の萎縮的効果と法律」の講演…
  4. 自民党政務調査会「経済安全保障上の重要政策に関する提言」の分析
  5. 「責任共有モデル」という前に
  6. デジタル時代の刑事法-第9回 成長戦略ワーキング・グループ
  7. 外為法による対内投資の規制枠組と改正のための議論
  8. 前澤氏対詐欺広告訴訟提起について考えてみた-米国法典47編230…
PAGE TOP