プライバシー考察の困難性 

インターネットをめぐる法律問題で、もっとも注目を浴びるのは、プライバシー問題。しかしながら、そのプライバシー問題に関する議論は、きわめて混乱しているということがいえるでしょう。そして、その傾向は、特にわが国で顕著なように思われます。

その原因を考えてみるのは、有意義かもしれません。

プライバシーの議論を困難にしているものを「原理的な理由」と「わが国固有の問題」とにわけて、描き出すことができるかもしれません。

原理的な理由というのは、プライバシーの多義性、プライバシー分析の多面的アプローチの不完全さ、プライバシーパラドックスをあげることができるでしょう。

わが国固有の問題については、世界的議論との比較の不十分さ、アプローチの狭小さ、トレードオフ概念の不十分さをあげることができるように思えます。

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