米国サイバー戦略の分析(柱4)

ピラーIV:アメリカの影響力を先進させる

この柱は、米国がインターネットのイノベーションの多くを生んだものと見ていること、国際的なサイバー問題のためのリーダーシップをとっていることにふれています。目的としては、長期にわたる公開性、相互流用性、セキュリティ、信頼性を保持することといっています。

この柱は、「オープンで、相互運用可能で、信頼性が高く、安全なインターネットを促進する」と「国際サイバーキャパシティを構築する」から成り立っています。

「オープンで、相互運用可能で、信頼性が高く、安全なインターネットを促進する」においては、産業革命以来の比類なき発展がなされていること、人権・基本権をめぐる争いがおきていること、米国は、オープンで、相互運用可能で、信頼性が高く、安全なインターネットを守り、促進するという原則にたつこと、というだとされています。

優先行動として

  • 「インターネットの自由を守り、促進する」
  • 「同様の国、産学官、市民社会との連携」
  • 「インターネットガバナンスのマルチステークホルダーモデルを推進する」
  • 「相互運用可能で信頼性の高い通信インフラストラクチャ/インターネット接続を促進する」
  • 「米国の企業のための市場の促進と維持」

があげられています。

「国際サイバーキャパシティを構築する」は、パートナーに防衛し、米国を援助する能力を供えさせ、より広い外交、経済、安全保障の目標達成に貢献すること、これを通じて、戦略的パートナーシップを構築すること、アメリカの影響力を構築するのち重要であること、などが述べられています。

このために優先してなすべき行動としては、「サイバーキャパシティビルディングの取り組みを強化する」があげられ、ここでは、同盟国・パートナー国のサイバー能力の強化と相互運用性の強化が述べられています。

関連記事

  1. フランス警察のボットネット乗取り作戦
  2. 公表前の脆弱性の報道を考える
  3. GCSCスタビリティ報告書 分析7
  4. JNSAセキュリティ十大ニュース
  5. 3ラインモデルと監査等委員会設置会社の法
  6. CyCon2017 travel memo 3) before…
  7. 10th Anniversary of IT Research …
  8. FIRSTのトラフィック・ライト・プロトコル
PAGE TOP