米司法省、中国人ハッカーを起訴–新型コロナの研究などを狙う

「米司法省、中国人ハッカーを起訴–新型コロナの研究などを狙う」という記事がでています。

FBIのプレスリリースは、こちらです。

起訴状は、こちら

LI Xiaoyu (李啸宇)と DONG Jiazhi (董家志)が起訴されています。

起訴状の序では、ともに、工科大学の電子工学のクラスメイトであったこと、侵入などのトレーニングを積んでいたこと、最近は、新型コロナウイルスのワクチン、対処、検査技術の会社の脆弱性を検査していること、被会の会社は、世界中に及んでいることが記載されています。また、データを窃取するのみではなく、中国の国家安全省とともに、その援助をうけて、自らの利益としたこと、も明らかにされています。また、窃取された情報には、軍事衛星プログラム、軍事無線ネットワークシステム、マイクロウェーブやレーザシステム、対科学兵器システムの情報などがあるとされています。

あとは、訴因1(無権限アクセス・損傷の共謀)などで具体的な日時、手法が記載れています。webシェルの利用などが起訴状記載されています。2014年12月から、2020年まで13の被害会社が記載されていて、被害者13は、日本の医療機器メーカーの米国子会社とのことです。なお、海外の被害者の状態も被害者14から、被害者25まで記載されています。

訴因2は、営業秘密の窃取の共謀、同3は、無権限アクセス、同4は、電信詐欺の共謀、同5から11は、身元窃取です。

 

関連記事

  1. 医療機器・ヘルスソフトウエアの前提知識
  2. サイバー影響工作の定義-CSS CYBER DEFENSE “C…
  3. 法的分析(FBIの未対策サーバのWebシェル削除を“代行”)
  4. 脆弱性の開示の枠組を深く勉強したい人に-ワクチンの予約システムの…
  5. 2018年米国サイバー戦略をどう見るのか
  6. EUCJ La Quadrature du Nez 判決(202…
  7. (越境財産たる)気球撃墜の法的擬律について-小型無人機飛行禁止法…
  8. CyConX travel report Day One Key…
PAGE TOP