英国のサイバー軍が存在することが公式に認められました。
ボリス・ジョンソン首相が、11月19日に明らかにしたとのことです。原典は、こちら。参考の記事(ガーディアン)は、こちら。BBCの記事は、こちらです。レジスターの記事は、こちら。
何をいまさら、という感じはありますが、まずは、ジョンソン首相のアナウンスの抜粋です。
敵地にいる兵士は、衛星やドローンのセンサーによって遠方での待ち伏せの警告を受けます。また、 瞬時に警告を送信し、 人工知能を使って最適な対応を工夫する と豊富なオプションを提供します。 ドローンによる空爆を召喚し、大群攻撃をなし、サイバー兵器で敵を麻痺させたりします。
(略)
各国は戦争のこの新しいドクトリンをマスターしようと競争しています。我々は、投資することで、英国を勝者のひとりにするように設計しています
その見返りは 軍事力をはるかに超えたものになるでしょう。
航空宇宙から自律走行車まで、これらの技術は、たくさんの民間のアプリケーションを開発し、経済発展の新たな展望を切り開きます。 毎年1万人の雇用を創出、合計4万人の雇用を創出 全国平準化し、連合を強化します(略)
私たちの安全保障/情報機関は、テロや新たな脅威、進化する脅威から24時間体制で私たちを守り続けます。
我々は、戦争の新技術を習得するために設計された軍事研究開発に別の15億ポンドを投資しなければなりません。 人工知能に特化したセンターを新設します。新しいRAF宇宙司令部は、英国の衛星と2022年にスコットランドから私たちの最初のロケットを起動します。我々は私たちの諜報機関とサービス人員からなりたつ 国家サイバー軍を確立したことを 私は発表することができます。これは、既に、テロリズムや組織犯罪、敵対国家の活動に対して サイバー空間で既に活動しています
GCHQのアナウンスは、こちらです。
NCF(注 国家サイバー軍-National Cyber Force)は、情報、サイバー、セキュリティ機関であるGCHQ、国防総省、シークレット・インテリジェンス・サービス(MI6)、国防科学技術研究所(DSTL)の人員を初めて統一された指揮下に集結させました。国防総省の作戦に関する専門知識、DSTLの科学技術能力、GCHQのグローバルなインテリジェンスに加えて、SIS(MI6)は諜報員の採用と運用に関する専門知識を提供するとともに、秘密裏に作戦技術を提供する独自の能力を備えています。
外交、経済、政治、軍事の能力と並行して使用されるサイバー作戦の例としては、以下のようなものがあります。
- 携帯電話を妨害して、テロリストが連絡先と通信できないようにする。
- インターネットが児童への性的虐待や詐欺などの重大犯罪の世界的なプラットフォームとして使用されるのを防ぐ。
- 敵対的な兵器システムによる標的から英国の軍用機の安全を確保すること。
MI6は、なんといっても、「秘密裏に作戦技術を提供する独自の能力」ということになりますので、サイバーで、James Bondがどのような活躍をしてくれるか楽しみというところでしょうか。でもハニーポットよりもホンドガールのほうが(以下、自粛)。