ちょっとした話で、“Cyber Physical System”という言葉が筋がいいのか、わるいのか(わかりにくい)のか、ということになりました。
業界的には、IoTというのもなんなので、このような用語を目にすることにもなっています。
我が国的には、
産業構造審議会 商務流通情報分科会 情報経済小委員会
中間取りまとめ
~CPSによるデータ駆動型社会の到来を見据えた変革~
米国的には、NIST
“Framework for Cyber Physical Systems Release 0.8”
があったりします。
私としては、Physicalがはいることによって、どのような相違が生じるのか、ということを考えると、IoTとか、Industrie4.0などよりも、その相違を直接的にあらわしているのじゃないの、「よく分からない」というのは、「リテラシー」というか、アンテナがピンと張られていないのじゃないの、と考えています。要は、社会のなかで、実際の存在としてある、ということは、何かことがおきると、生命、身体傷害、財産の損失(安全)に直接に関わってくるのです。その意味で、情報の世界のみで完結している従来のネットワーク革命とは、また、別の事件の問題が起きてくるということかと思っています。まさに、その安全の問題を惹起するのが、Physicalというキーワードのような気がします。
もっとも、NISTの報告書は、さらに広い問題を念頭においているような気がします。ロボット法のところでもふれた三つのドメインによる考察というアプローチと比較してみたいと思います。