毎年、CyConの旅行記を、日本に帰ってから、書くのですが、今回は、ちょっと速報です。(今年は、Day-2とDay-1が、いっぱい写真あります)
International Cyber Law in Practice:Interactive Toolkitが正式にお披露目になりました。このプロジェクトのキーマンは、Exeter大学のKubo Macek先生です。
で、その、CyConでのお披露目で、設定されたTTXの事例が、興味深いので、その片鱗をご紹介です。事例は
A国とB国とは、国境を接しており、両国の関係には、緊張関係がある。A国は、選挙を行おうとしており、事前予測では、接戦になっている。ふたつの主要な政党があり、ひとつは、B国に対して対抗的であり、いまひとつは、B国の目標や価値観に対してはるかに親和的である。B国よりの政党に世論を傾けるために、B国は、電子投票システムに対して、秘密のサイバー作戦を開始した(インシデント1)。この作戦が功を奏したことにより、反B国政党から、親B国政党の接戦での勝利に結果がかわり、同党が、政権を担うことになった。 (以下、略)
というものです。
諸外国におけるフェイクニュース及び偽情報への対応などで、国際法的な分析が、国内法に及ぼす影響は、きちんと考えるべきなのではないか、と紹介したのですが、上のような事例でもわかるように、欧州では、まさにこのような文脈で、ディスインフォメーション問題が語られているということは、意識していてもいいかと思います。
国際法的な分析は、上のツールキットのシナリオ1でもふれられています。これは、そのうちに、分析します。