「電子署名法の数奇な運命」アップデートしました。

「電子署名法の数奇な運命」(キンドル出版)をアップデートしました(12月6日)。

今回のアップデートにおいて、本文に第3回デジタルガバメント ワーキング・グループにおける議論によって明らかにされた部分を追加しています。

追加された事項としては、

(1)2条電子署名の概念について、商業登記法の添付署名をめぐる議論を追加したこと、契約の作成についての議論(特に地方自治体)を追加したと

(2)3条Q&Aの2要素認証部分の記述が全面的に撤回されたものと解釈していること

などがあります。

また、これを機会に表紙を変更しています。

講読は、こちらからになります。

第3回デジタルガバメント ワーキング・グループの議論と3条推定効を検討している考察は、あまりないかと思います。三省が、本人の認証という用語を、エンティティとアイデンティティの同一性の検証と、改ざんの検知という双方の機能を分析せずに使っていることから、混乱が生じていて、それを「悔い改め」ようとしているという立場から分析しています。

講読のほど、よろしくお願いします。

 

 

関連記事

  1. 米国の「連邦組織取引における電子署名の利用」(4)
  2. 「経済財政運営と改革の基本方針 2020(仮称) 」と電子契約
  3. 米国の「連邦組織取引における電子署名の利用」(1)
  4. 3条Q&Aの罪 「悔い改め」たのか?-第3回 デジタル…
  5. 電子署名法は、スマートコントラクトに耐えられるか。
  6. 米村滋人編「デジタル技術と感染症対策の未来像」に「公衆衛生とプラ…
  7. 初体験/アラゴン・ハイ-DAOの法律問題-ワイオミングDAO法翻…
  8. パーソナライズド・サービスに対する消費者選好に関する研究
PAGE TOP