非常に精力的に執筆活動を行っている松尾剛行先生より「AIとリーガルテックがひらく弁護士/法務の未来」をいただきました。弘文堂のページはこちら。
生成AIというくくりでもなく、Chat GPTと法律実務にフォーカスしています。その意味で、非常に焦点が絞られているということができます。
第3章 Chat GPTにまつわる法律問題は、とくに、ChatGPTに関する法律問題を総ざらいしているかと思います。我が国での法律問題を語るときには、まず、この本でしらべてから深堀していくことになるような気がします。その意味で、標準的、かつ、詳細な分析です。
また、第8章以下は、名宛人が、法律専門職になってくるように思いますが、その点についての分析というのは、なかなか、他の書籍等で検討されるものではないでしょうし、非常に貴重なものだと思います。
個人的には、Chat GPT が、社会の生産性の向上する度合いが、劇的なものになるでしょうし、それによって社会がどのように変わっていくのか、という点に興味があって、法律の世界も変わってくるのだろうなあと思います。そのようなことを考えるのに、最適な、かつユニークな本だと思います。
自分は、まだ、Chat GPTを遊び尽くしてはいないので、なかなか自分なりの分析ができていないのは、残念なのですが、いつの日か自分なりの見方も身につけてコメントできるようになりたいと考えています。