曽我部真裕教授(京都大学)、西貝吉晃准教授(千葉大学)もCodeblueの「能動的サイバー防御」パネリストとして参加します

Codeblueのスピーカーが公表されまして、私(高橋郁夫)がモデレーターを勤めます「国際パネルディスカッション「能動的サイバー防御の包括的研究」」のセッションが、11月9日 午後3時15分から行われることが公表されています。

タイムテーブルは、こちらです。

9日の午後は、私たちのセッションのあとは、デジタル主権についてのログスキー先生の講演で、さらに、そのあとでコルスンスキー・在日ウクライナ大使の講演が続くことで、サイバーの法と政策のセッションが続きますが、このクオリティは、かなりいけてるプログラムなのではないか、と思います。

プログラムとパネリスト

でもって、講演者ですが、プログラムの申込みのアプリの制限上で、全体で3名しか登録できませんでしたが、曽我部真裕教授(京都大学)、西貝吉晃准教授(千葉大学)もCodeblueパネリストとして参加します。

講演者のリストと研究履歴を一覧にすると

高橋郁夫(当社/駒澤綜合法律事務所)

研究履歴等は、こちら

タリタ・ディアス(チャタムハウス)

研究履歴はこちら。

 ニック・ウォブマ(NATO CCDCoE)

研究履歴はこちら

曽我部真裕(京都大学教授)

研究履歴はこちら

西貝吉晃(千葉大学准教授)

研究履歴はこちら

ということで、きわめて豪華なラインナップであるという私の感想に皆さんも同意いただけるかと思います。

私は、Codeblueの実行委員ではありますが、この申込みは、一切、忖度無しで、一般セクションに応募しまして、10倍の倍率を勝ち抜いて、採択されました。本当にうれしいです。我が国の国家安全保障戦略の「能動的サイバー防御」は、国際的には、非常に注目されているのですが、それを国際的に、比較検討するという提案が、その重要性や必要性が理解されるのか、という懸念もあったのですが、良かったという感じです。

発表の概要

国家間紛争におけるサイバーセキュリティの重要性が、ロシアのウクライナ侵攻によって改めて浮き彫りになった。本セッションでは、能動的サイバー防御という用語で示された日本の国家安全保障戦略を国際法、憲法、刑事法、比較法の観点から考察する。様々な法的背景を持つ専門家の意見を取り入れながら、日本におけるこの問題についての議論を包括的に行うことを目的とする。対象となる問題には 憲法上の通信の秘密、武力行使の禁止、自衛権などから、国際法上の対抗措置、緊急避難、サイバー防御手段を正当化するための国内刑事法の問題などが含まれる。

プログラム

でもって、セッションの特徴ですが、「能動的サイバー防御」を国際法・国内法の観点から、それをさらに、国際的な視点から分析していこうというところにあります。私が使う図は、こんな感じです。

国際法のバースが正面

国内法のバースが正面

ということで、二つの別の次元で法律の世界を作っていて、それぞれが整備されているし、我が国では、整備されないといけない、ということで考えています。でもって、このようなアプローチを、各専門家の人に、それそれの立場から語ってもらおうという企画です。内容は、

(1) 国家安全保障戦略の概要とこれまでの経緯(高橋)

(2) 国家安全保障戦略の国際法上の位置づけ(ディアス)

(3)NATO加盟国および他国における防御に関する国内法整備の動向 (ウォブマ)

(4) 日本における能動的サイバー防御と憲法論(曽我部)

(5) 日本の能動的サイバー防御と防衛・刑事訴訟法(西貝)

(6) パネルディスカッション

ということになるかと思います。私の問題意識が、果たして、妥当なのか、というのは、パネルに向けて、準備していきますが、参加者の期待に応えられるように準備したいと思います。

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