松原実穂子さん(@NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト)から「ウクライナのサイバー戦争」をいただきました。
ロシアのウクライナ侵略のサイバーセキュリティにもたらす影響については、私のブログでも何回か触れています。例えば、
- ケネス・ギアス「ロシア・ウクライナ戦争におけるコンピュータ・ハック」を読む
- NHK BS デジタルウクライナ-中立法と宇宙関係の民間会社
- ロシアのウクライナ侵略に対する日本政府の対応の法的位置づけ
- ロシアのウクライナ侵略における宇宙の武力紛争法の論点
- 国連のロシア連邦のウクライナ侵略に対する総会決議(2022年3月2日)の全訳
などがあります。もっともブログですと、ロシアの侵略のサイバーセキュリティに関する作戦や影響を時系列的に整理するということはされていないので、このように書籍という形で整理してもらえると、非常に助かります。
章の構成としては
- 「クリミア併合」から得た教訓
- サイバー戦の予兆:二〇二一年秋~二〇二二年二月
- サイバー戦の始まり:軍事侵攻前日~二〇二二年六月
- 重要インフラ企業の戦い
- ロシアは失敗したのか
- 発信力で勝ち取った国際支援
- ハッカー集団も続々参戦
- 細り続けるロシアのサイバー人材
- 台湾有事への影響
- おわりに 日本は何をすべきか
となっています。
詳細であり、また、個人的には、時系列的にフォローしないといけないと痛感していたこともあり、非常に参考になります。
筆者としては、武力紛争時において、情報通信がどのような役割を果たして、それに関する法は、どのような変容を受けるのか、ということが第一の関心事ですが、その点について自分の考えをまとめるのに、参考文献としたいと思いました。
さらに読み込んでいきたいと思います。