Andrew Forrest氏のオンライン詐欺投資広告についてのメタ提訴について

わが国では、前澤氏が、Metaに対してアメリカでオンライン投資詐欺広告に対して訴訟を提起する準備をしているという報道がなされていますが、オーストラリアの億万長者で慈善家のアンドリュー・フォレストも同様の法的バトルを挑んでいます。

1 アンドリュー・フォレスト氏って?

ジョン・アンドリュー・ヘンリー・フォレストAO(1961年11月18日生まれ)はオーストラリアの実業家。フォーテスキュー・メタルズ・グループ(FMG)の元CEO(現非常勤会長)として知られるほか、鉱業や牧畜業にも関心を持つ。

Financial Review誌の2023年リッチ・リストによると、純資産は332億9,000万豪ドルで、フォレストはオーストラリアで2番目に裕福な人物にランクされた。

だそうです(Wikipedia)。

(wikipediaより)

2 オーストラリアでの事件

アンドリュー・フォレスト氏のフェースブックに対する訴訟を報じる記事としては、Andrew Forrest accuses Facebook of ‘blatantly refusing’ to take action against scam ads があります。

この記事によれば、(私的)刑事事件については、2024年4月11日に手続としては、中止されたという報道がなされています。

金曜日、連邦検察局長は、フォレスト氏が西オーストラリア州地方裁判所に提訴した、フェイスブック上の彼の肖像が掲載された暗号通貨詐欺広告をめぐる刑事訴訟について、証拠不十分による中止の申し立てを行った。

ということです。

3 アンドリュー・フォレスト氏のアメリカでの訴訟

フォレスト氏は2022年、同社が自分の肖像を使った暗号通貨関連の詐欺広告を止めなかったのは「過失」であり、「肖像権の流用」であるとして民事訴訟を提起しています。

この点についての記事は、こちらです。(Andrew Forrest hits back at Facebook claim he signed away his rights)

記録については、この案件か(Plaintiff: Dr. Andrew Forrest Defendant: Facebook, Inc. Case Number: 5:2022cv03699 Filed: June 23, 2022)と思います。ただし、PACERのアカウントは、まだ作っていつないので、最新の状況はわからないところです。

訴訟事件としては、現在は、連邦地裁で審理されており、記事によると、

カリフォルニア州北部の連邦地裁は木曜日、フォレスト氏の訴えを却下するメタ社の申し立てを審理した。裁判所の決定は数週間以内に下される見込みだ。

となっていますが、いまのところ、決定をみつけられていません。機会がありましたら、研究したいと考えています。

関連記事

  1. 米国の「連邦組織取引における電子署名の利用」(2)
  2. IS決済・市場インフラ委員会による報告書「デジタル通貨」の公表に…
  3. 2条電子署名は認印、3条電子署名は、実印-第11回 成長戦略ワー…
  4. 電子署名Q&Aについて
  5. 電子署名法が、eシールを認めていないといったのは誰か?
  6. eIDAS規則における保証レベルやモバイルeIDプロセス-ENI…
  7. 「経済財政運営と改革の基本方針 2020(仮称) 」と電子契約
  8. 電波法からみる「通信の秘密」(4)
PAGE TOP