長谷部 「憲法」(新世社)

事務所にあった昔の長谷部先生の「憲法」(新世社、1996)を引っ張りだして読んでみました。(6版まででているそうですが、新しいのを買う気もないのでご容赦)

68ページに「固有の「自衛権」なるものがあるといわれている」とか(国家に)「固有の自衛権があるという議論はさほど説得力のあるものではない」という表現があります。

国連憲章の話は、ここでしていますけど、国連憲章の立場は説得力がないといわれているようで、全く周波数があいません。(日本国憲法は、パリ不戦条約を参照していることからいっても、上の長谷部説は、事実誤認のような気もするしね)

学者先生は、新訴訟物理論を唱えていて、政府は、国際社会と折り合いをつけていくので、旧訴訟物理論でやっています、という感じに思えます。裁判所の出す書類の議論をしているのに、新訴訟物理論で語られたという感じかなあと思いました。

関連記事

  1. Think before you link-化学会社の営業秘密漏…
  2. 情報法のリーガルマインド
  3. 武力紛争における非正規戦闘員の攻撃参加の法律問題
  4. 司法権とプライバシーの相剋
  5. 「QRコード決済・モバイル決済の利用実態と今後の利用意向に関する…
  6. 諸外国の状況-「海賊版サイトブロッキング」の現状報告と法的整理等…
  7. サイバー攻撃も日米安保適用=2プラス2共同声明へ初明記-新領域対…
  8. 英国データ保護法1998の構造 84年法との比較・構造・主体客体…
PAGE TOP