第一東京弁護士会で、宇宙法部会というのがあって、そこで、宇宙とサイバーセキュリティについて、報告をしました。
このブログで、前に「宇宙-サイバーセキュリティの最後のフロンティア? 」と題して、(上) (中) (下)と、チャタムハウス報告書 (David Livingstone and Patricia Lewis)を紹介しています。
今回の報告は、このチャタムハウス報告書をご紹介しながら、これを法的な観点からみたらどのような問題があるのか、という観点からお話ししました。といっても、法的な観点からは、私の立場だと、従来の国際法・国内法の応用問題ということになるかなというところなので、報告自体は、時間の制限もあり、法的(特に国際法的な部分)については、あまり詳しくふれることはできませんでした。
お話させていただいた項目は、4つです。
- 背景
- 宇宙とサイバーセキュリティの事件簿
- サイバーセキュリティの脅威と技術的側面
- 宇宙とサイバーセキュリティの法的側面
私としては、2の事件簿を充実させたかったというのが大きな動機でした。
ロケット安全基準についてふれたエントリで、原子時計関係の論点をあげていましたが、それ以前にどのような事件があったのか、というのをきちんと洗い出したときに、宇宙におけるサイバーセキュリティの論点が見えてくるような気がしたのです。