FIRSTのトラフィック・ライト・プロトコル

情報セキュリティの世界においてコンフィデンシャルな情報を、だれにどのようにつたえるか、というのは、非常大きな問題になっています。

サイバー脅威に関するデータとして共有されるべきデータとその交換については、例えば、MITRE社のTAXIIのシステムを提案していたりします。

ここで、「情報共有の促進を目的に作られた。TLP は機密情報を確実に適切な組織または人に共有するために使われる一連の標示」というのが、トラフィック・ライト・プロトコル(TLP)になります。FIRSTというインシデントレスポンスのフォーラムがこのプロトコルの標準と利用のガイダンスの日本語版を公表しています。ドキュメントはこちらです。

この仕組みは、「シンプルかつ直感的に示し、より高頻度かつ効果的な連携を円滑にするための仕組み」であて、情報の管理表示や機密殿区分をしめすものではないこと、情報共有を容易にすることに最適化されていること、発信者は、受信者が、このプロトコルを理解し、そのガイダンスに従うことを確実にする責任をもつこと、受信者がこのプロトコルの指定より広い範囲に共有する場合は、明示的な許可を売る必要があることなどが触れられています。

2 は、利用方法で、電子メールの場合と、文書の場合とが記載されています。

3では、定義としてRed、Amber、Green、Whiteのそれぞれの意味が記載されています。

関連記事

  1. IoTとしての宇宙システム
  2. 「偽情報戦争 あなたの頭の中で起こる戦い」を献呈いただきました。…
  3. 勝手に暴露されちゃった「Zero-day」(?)
  4. 民間衛星の攻撃対象性・攻撃の条件・民間による正当防衛の可否(武力…
  5. ロシアのウクライナ侵略に対する日本政府の対応の法的位置づけ
  6. Security Wars episode7 “Th…
  7. 自己主権アイデンティティとケンブリッジアナリティカ事件
  8. EU、初のサイバー攻撃に対する制裁を決定
PAGE TOP