「電子署名法の数奇な運命」が、アマゾン・キンドル出版から公刊なされました。
あと、目次は、こちらです。
本書は、電子署名法の立法にあたって参照された海外の法制、国会における議論、当時の法的論文、さらに、その後の世界の動向などの基礎的調査から、我が国の電子署名法における基本的な概念について、再度、解釈論を整理しようというものです。さらに、契約に関するリスク分析のための判断要素などについても詳細に検討した上で、スマートコントラクトと電子署名法の関係についても考察しています。あと、政府の一連の議論の整理、電子署名概念の整理もはいっています。
法律専門家向けではあります(基本的には、法律論文のお作法に則っています)が、IT関係のアイデンティティまわりの人々、トラストサービス業界の人たちにも講読いただけるといいかと思います。というのは、アイデンティティと利用者の真偽という法効果から考えるITの考え方と主体(作成名義人-エンティティ)から考える法律の考え方のギャップについて、焦点が当たるようにしているつもりです。
よろしくお願いします。